サステナビリティに対する考え方
トップメッセージ
本投資法人は、投資主価値の最大化を究極の目的に、「成長性」、「安定性」、「透明性」の確保を基本方針におき、「成長力のある地域における競争力のある物件への投資」により中長期的な資産価値の向上と利益の成長を目指しています。そして本投資法人が2003年の上場以来掲げている投資運用の基本戦略は、スポンサーとのコラボレーション(協働)によりポートフォリオと投資対象地域の永続的な価値向上を図る「循環再投資モデル」です。
スポンサーである東急(株)は、創業以来、100年の長きにわたり東急沿線の公共交通整備と住宅地開発を両輪として、公共性と収益性の両立、すなわち社会課題の解決と事業成長の両立を目指し、持続的なまちづくりを推進してまいりました。本投資法人は、スポンサーと同じ東急沿線を含む投資対象地域において、不動産のライフステージに合わせたスポンサーコラボレーションにより投資対象地域の永続的な価値向上を目指し、中長期的なポートフォリオの資産価値の向上と利益の成長を実現してまいります。不動産価格の循環性に着目した「長期投資運用戦略(サーフプラン)」や、スポンサーとの連携による投資戦略である「循環再投資モデル」といった投資運用戦略の推進により、「100年REIT(100年成長し続けるREIT)」を目指して、成長性と安定性を重視したサステナブルな投資運用に取り組みます。
サステナブルな投資運用を追求していくために、本投資法人及び資産運用会社はESG及びSDGs(持続可能な開発目標)を重要な経営課題と位置づけ、2022年3月に資産運用会社が定めた「サステナビリティ方針」に基づき、ESGの各分野における取り組みを推進しています。
環境面では、環境配慮の取り組みの実効性を高めるため、「温室効果ガス排出量原単位 2030年度、2019年度比46.2%削減・2050年度までにネットゼロ」「保有物件の環境認証取得比率を2025年度までに70%以上(延床面積ベース)」を目標として設定しています。2023年度は6物件でCASBEE不動産評価認証、1物件でBELS認証を取得し、ポートフォリオ全体の環境認証取得比率(延床面積ベース)は75.9%に向上、2025年度までの環境認証取得比率目標の達成を実現しました。省エネルギーへの取り組みは短期的にはコストを伴いますが、将来のコスト低減と中長期的な資産価値の向上による機会の増大に向けた先行投資と捉え、引き続き目標実現を目指していきます。
社会面では、スポンサーである東急(株)の策定した「サステナブルなサプライチェーン方針」を資産運用会社も共有し、事業に携わるサプライチェーン全体のサステナビリティに関する課題把握に努め、テナント、地域社会、取引先とステークホルダーの方々と協働してサステナブルな社会の形成に向けた貢献を進めています。
また、資産運用会社においても、社員一人ひとりがその能力を十分に発揮し、いきいきと働けるよう、職場環境の整備に取り組んでいます。
ガバナンス面では、優れたガバナンスは競争力の源泉であり、投資主価値向上に資するものと位置付け、上場以来20年、常に高度なガバナンス態勢を整備し、厳格に運用することで投資家保護と投資主価値の向上に努めております。
今後も本投資法人及び資産運用会社は、ステークホルダーの皆様との対話による良好な関係構築と投資対象地域の価値向上への貢献を通じて、ポートフォリオの価値向上と投資主価値の最大化を目指すとともに、サステナブルな社会の実現に向けた貢献を進めてまいりますので、引き続きご支援のほどお願い申し上げます。
2024年6月
東急リアル・エステート投資法人
執行役員
東急グループの目指すもの
東急グループは、交通事業を基盤とした「まちづくり」を事業の根幹に置き、生活に密着したさまざまな分野の事業を通じて、質の高い、洗練された生活価値を提供します。
「美しい生活環境の創造」を目指し、ステークホルダーの皆様との信頼関係を築きながら、「調和のある社会」と、「一人ひとりの幸せ」を追求します。