東急リアル・エステート投資法人
執行役員
木村 良孝

 

 投資主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素より、東急リアル・エステート投資法人にご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、ここに本投資法人2024年7月期の決算と運用状況についてご報告いたします。
 当期は、ISM綱島の取得、東急番町ビルの追加取得を行い、東京日産台東ビルの準共有持分40%及びREVE中目黒(底地)を譲渡しました。これら2物件の譲渡により、不動産等売却益1,803百万円及び買換特例圧縮積立金繰入額1,101百万円を計上しました。当期の営業利益は5,184百万円(対前期341百万円増益)、当期純利益は4,750百万円(対前期340百万円増益)、1口当たり当期純利益は4,859円(対前期348円増益)となりました。1口当たり分配金は、買換特例圧縮積立金の繰入及び一部取崩を行い、3,800円(対前期50円増加)といたします。
 次期以降については、2025年1月期は2024年9月にCONZE(コンツェ)恵比寿を譲渡することによる不動産等売却益の計上を見込み、1口当たり当期純利益は4,815円(対前期44円減益)、2025年7月期の1口当たり当期純利益は2,980円(対前期1,834円減益)となる予想です。
 1口当たり分配金については、2025年1月期は買換特例圧縮積立金の繰入及び一部取崩を行い3,800円(対前期同額)、2025年7月期は圧縮積立金及び買換特例圧縮積立金の一部取崩を行い3,500円(対前期300円減少)とする計画です。今後は、EPSから1口当たり不動産等売却益を差し引き、1口当たり買換特例圧縮積立金取崩額を加えた金額を「修正EPS」と定義し、その中期目標を3,500円と設定します。渋谷エリアを中心とする堅調な賃貸マーケットを追い風にした内部成長やスポンサーパイプラインの活用をはじめとした物件入替の推進によって更なる増配を目指してまいります。
 スポンサーである東急株式会社は20249月よりTOKYU REITの投資口を追加取得することを決定しており、この取組みによってスポンサーの投資口所有割合は最大で10.00%まで上昇する予定です。これはTOKYU REITへのコミットメントの拡大及びスポンサーサポート姿勢をより一層明確化するものであり、TOKYU REITの中長期的な成長につながるものだと考えています。
 サステナビリティへの取組みでは、保有物件の環境認証取得比率76.1%を実現し、当初目標を達成しました。引き続き「サステナビリティ方針」に基づき、ESGの各分野における取組みを推進していきます。
 今後もTOKYU REITは「成長力のある地域における競争力のある物件への投資」により、投資主価値の最大化に努めてまいります。
 投資主の皆様におかれましては、引き続きご支援のほど、お願い申し上げます。

2024年9月